ぴよぴよリサイクルでは、スタッフ募集からまもなく応募があり、
明るくて接客上手な 主婦のAさん と学生アルバイトのBさんの採用が決まった
準備を進めるひよこ社長に、みらい先生が声をかける

「そろそろ“雇用保険”についても考えましょう」
「えっ?
労災は絶対っていうのわかるけど…
雇用保険って、うちみたいな小さい店にも必要なの?」


「はい。“対象になる人がいれば必ず加入”です
対象になるかどうかは働く時間と期間で決まります」
ひよこ社長は、Aさんの応募時のシフト希望を思い出す。
週5日、1日5時間
結構しっかり働いてくれる…
「これは…対象になりそうな気がする!」

① 雇用保険とは?

「雇用保険は、“働く人の生活を守る保険”です。
失業したとき、育休を取るとき、教育訓練を受けるとき…
その期間の収入を支える制度ですね」
主な給付
- 失業給付(基本手当)
- 育児休業給付
- 介護休業給付
- 教育訓練給付
など
「あ、Aさんがもし育休をとるってなったら…この保険で支えるわけだ」


「そうです。
雇用保険に入れていなかったら、Aさんは給付を受けられませんし…
“助成金を申請したい時に対象外になる”という会社側の不利益もあります」
「えっ、助成金って、そういうのも関係するの!?」


「はい、雇用保険に適正に加入できているかは、助成金審査の重要ポイントなんです」
② 誰が雇用保険に入るの?
みらい先生がメモを出す

「加入の条件はざっくり言うと、この3つです」
雇用保険の加入条件(原則)
- 31日以上の雇用見込みがあること
- 週20時間以上働くこと
- 学生でないこと
「Aさんは週5日×5時間だから…20時間を超えるな!
Bさんは短時間だし、学生だから対象外か」


「はい、Aさんは“加入対象になりそうですね」
「じゃあAさんを採用した時点で、雇用保険もセットで理解しないとだめなんだな」

③ 雇用保険に入ると何が起きる?
✔ 会社のメリット
- 助成金の受給要件になる
- 従業員の雇用が安定する
- 条件面で応募者が安心する(採用力が上がる)
✔ 従業員のメリット
- 失業しても給付金が出る
- 育休・介護休業の給付が受けられる
- 教育訓練で給付金が受けられる
「こんなにメリット大きいんだな…
てっきり“失業したときだけの制度”かと思ってた」


「実は“育児・学び・介護”など、働き方に寄り添う制度でもあるんですよ」
④ 保険料って高いの?
「でも保険料って高いんでしょ?
うちみたいな小さいお店だときつそうだな…」


「雇用保険は“会社と従業員で分担”します。
しかも、保険料はそれほど高くありません」
✔ 保険料率(令和7年度例)一般事業の場合
- 会社負担:0.9%
- 従業員負担:0.55%
(※年度によって変動)
「時給1,200円なら、Aさんの会社負担分は1時間あたり約10円か…
思ってたより安い!」

⑤ Aさんは対象になる?みらい先生のチェック

「では最後に確認します
Aさんは週20時間以上ですね?」
「週25時間くらい!」


「31日以上働く見込みもありますね?」
「もちろん!」


「学生じゃありませんね?」
「学生じゃない
たしか主婦だったかな?」


「はい、雇用保険の“加入対象”です
次回は実際の労働保険の手続きを一緒にやりましょう」
「よし、がんばるぞ!」

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