第7話:雇用保険って、うちの店にも必要?

ぴよぴよリサイクルでは、スタッフ募集からまもなく応募があり、
明るくて接客上手な 主婦のAさん と学生アルバイトのBさんの採用が決まった

準備を進めるひよこ社長に、みらい先生が声をかける

みらい先生

「そろそろ“雇用保険”についても考えましょう」

「えっ?
労災は絶対っていうのわかるけど…
雇用保険って、うちみたいな小さい店にも必要なの?」

ひよこ社長
みらい先生

「はい。“対象になる人がいれば必ず加入”です
対象になるかどうかは働く時間と期間で決まります」

ひよこ社長は、Aさんの応募時のシフト希望を思い出す。
週5日、1日5時間
結構しっかり働いてくれる…

「これは…対象になりそうな気がする!」

ひよこ社長

① 雇用保険とは?

みらい先生

「雇用保険は、“働く人の生活を守る保険”です。
失業したとき、育休を取るとき、教育訓練を受けるとき…
その期間の収入を支える制度ですね」

主な給付

  • 失業給付(基本手当)
  • 育児休業給付
  • 介護休業給付
  • 教育訓練給付
    など

「あ、Aさんがもし育休をとるってなったら…この保険で支えるわけだ」

ひよこ社長
みらい先生

「そうです。
雇用保険に入れていなかったら、Aさんは給付を受けられませんし…
“助成金を申請したい時に対象外になる”という会社側の不利益もあります」

「えっ、助成金って、そういうのも関係するの!?」

ひよこ社長
みらい先生

「はい、雇用保険に適正に加入できているかは、助成金審査の重要ポイントなんです」


② 誰が雇用保険に入るの?

みらい先生がメモを出す

みらい先生

「加入の条件はざっくり言うと、この3つです」

雇用保険の加入条件(原則)

  1. 31日以上の雇用見込みがあること
  2. 週20時間以上働くこと
  3. 学生でないこと

「Aさんは週5日×5時間だから…20時間を超えるな!
Bさんは短時間だし、学生だから対象外か」

ひよこ社長
みらい先生

「はい、Aさんは“加入対象になりそうですね」

「じゃあAさんを採用した時点で、雇用保険もセットで理解しないとだめなんだな」

ひよこ社長

③ 雇用保険に入ると何が起きる?

✔ 会社のメリット

  • 助成金の受給要件になる
  • 従業員の雇用が安定する
  • 条件面で応募者が安心する(採用力が上がる)

✔ 従業員のメリット

  • 失業しても給付金が出る
  • 育休・介護休業の給付が受けられる
  • 教育訓練で給付金が受けられる

「こんなにメリット大きいんだな…
てっきり“失業したときだけの制度”かと思ってた」

ひよこ社長
みらい先生

「実は“育児・学び・介護”など、働き方に寄り添う制度でもあるんですよ」


④ 保険料って高いの?

「でも保険料って高いんでしょ?
うちみたいな小さいお店だときつそうだな…」

ひよこ社長
みらい先生

「雇用保険は“会社と従業員で分担”します。
しかも、保険料はそれほど高くありません」

✔ 保険料率(令和7年度例)一般事業の場合

  • 会社負担:0.9%
  • 従業員負担:0.55%

(※年度によって変動)

「時給1,200円なら、Aさんの会社負担分は1時間あたり約10円か…
思ってたより安い!」

ひよこ社長

⑤ Aさんは対象になる?みらい先生のチェック

みらい先生

「では最後に確認します
Aさんは週20時間以上ですね?」

「週25時間くらい!」

ひよこ社長
みらい先生

「31日以上働く見込みもありますね?」

「もちろん!」

ひよこ社長
みらい先生

「学生じゃありませんね?」

「学生じゃない
たしか主婦だったかな?」

ひよこ社長
みらい先生

「はい、雇用保険の“加入対象”です
次回は実際の労働保険の手続きを一緒にやりましょう」

「よし、がんばるぞ!」

ひよこ社長

当ブログは社会保険労務士監修のもと、一部AIによって執筆・構成されています
→ [運営者情報はこちら]

-開業ストーリー