ぴよぴよリサイクルは、開店準備の真っただ中
ひよこ社長は段ボールに囲まれながらつぶやいた
「これ、ひとりじゃ絶対ムリだよね…」
値付け、清掃、品出し、SNS更新、撮影
やってもやっても棚はスカスカのまま
ついに覚悟を決めて、求人に着手することにした
✅ 「まず求人票を書けばOK」ではなかった
ひよこ社長は、すぐにパソコンを開いて
求人サイトに入力しようとした
- 明るい方歓迎
- 未経験OK
- 週3日〜
「はい、できた」と思った瞬間、
みらい先生から連絡が入る

「ひよこ社長。求人には“明示しないといけない項目”がありますよ」
「えっ、書くことって決まってるの…?」

✅ 求人は“広告”ではなく“労働条件の一部”
求人票は、ただの宣伝ではない
法律上、必ず書かなければならない項目がある
これを知らないまま募集してしまうと、
あとで「言っていた内容と違う」と言われ、
採用の段階でトラブルになりかねない
✅ 求人時に「必ず」明示する項目(要点だけやさしく)
みらい先生がリストを見せてくれた
【求人に絶対書くもの】
・仕事内容(雇入れ直後)
・仕事内容の変更の範囲
・勤務場所(雇入れ直後)
・勤務場所の変更の範囲
・契約期間(有期か無期か)
・契約更新の基準
・試用期間の有無
・勤務時間・休憩・休日
・残業の有無(固定残業代あるならその内訳)
・賃金とその内訳(基本給・手当・固定残業の金額)
・社会保険(雇用・労災・健康保険・厚生年金)
・受動喫煙防止措置
・募集者の名称
ひよこ社長は思わずメモを落とした
「求人って、こんなに書くの…?!」
✅ 特に注意すべきは「変更の範囲」
みらい先生が重要ポイントを示す

「仕事の内容や働く場所は“今はここ”だけでなく
“将来どこまで変わる可能性があるのか”を書く必要があります」
「たしかに、ぴよぴよリサイクルが店舗数を増やしたら別の店舗に行く可能性があるし、接客以外に、ネット出品や簡単な事務を頼むかもしれないね」

そうした“変わりうる範囲”を書かないといけない
将来の話にまで責任を持つようで緊張するが、
それが今の求人のルール
✅ 「求人票をつくる=会社の働き方を決める」ということ
ひよこ社長は気づき始める
求人票に書く項目は、
ただの説明ではなく「働き方のルール」そのもの
- 週何日働く人を採りたいのか
- どの時間帯にいてほしいのか
- 接客中心か、品出し中心か
- 繁忙期の残業はありうるのか
- 契約は半年更新にするのか
これを整理するだけで、
ぴよぴよリサイクルが「どんなお店になりたいのか」が浮かび上がる
✅ ひよこ社長、初めて求人票を書く
まずは理想の働き方を紙に書いてみた
- 平日9〜15時
- 週3日くらい
- 品出し中心、接客も少し
- 子育て世代の方が来てくれるとうれしい
- 年末はちょっと残業あり
これを求人の必須項目に照らし合わせていくと、
自然と“法律的に書かなければいけない部分”も見えてくる
仕事内容(品出し・接客)
勤務地(現店舗)
変更の範囲(市内の店舗)
契約期間(1年更新)
更新の基準(業務量・勤務状況など)
などなど
求人票に入れるべき中身が、
ゆっくり形になっていく
✅ 面接で説明するより前に、求人で説明する時代
「相手を見ながら面接のとき説明すればいいでしょ」
と考えてしまいがち
でも実際は、
求人の時点で正しい情報を出すことが必須
(面接までに明示すべき項目とされている)
みらい先生はこう締めくくった

「求人票を丁寧につくると、採用も労務も全部スムーズになります。
適当に書くと、あとが全部ややこしくなりますよ」
「今日だけで、人を雇うってすごい大変だってことが分かった…
危なく何も知らずに求人だすところだった…」

✅ 次回は「労働条件通知書」へ
求人票ができれば、
次は採用が決まったときに渡す 労働条件通知書

実は、労働条件通知書にも求人票とほぼ同じような内容を書く必要があります
そしてここで重要になるのが「業務や就業場所の変更の範囲」と「契約の更新に関すること」。これは比較的新しい決まり事で大事なテーマなので、こんどじっくり説明しますね
ひよこ社長は
「よし、ここまでできたら求人出せる」と
やっと肩の力が抜けたようだった
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